【日本ハム】ダルビッシュ 中日を手玉にとる [野球]
○日本ハム2-0中日●(25日)
昨年のセ・リーグ覇者が相手でも、ダルビッシュには余裕があった。散発4安打、11奪三振で今季2度目の完封勝利。「野手に助けられた」というが、自己ワーストの7失点を喫した開幕戦以降は6連勝。26回連続無失点で防御率1.86という数字も物語るように、自身が勝利をもたらしているのは明らかだ。
立ち上がりの一回、1死二塁のピンチを迎えたが、ダルビッシュの表情は変わらなかった。森野は内外の揺さぶりで空振り三振。和田も3球三振に仕留めると、あとは二塁すら踏ませなかった。
ナゴヤドームは因縁の球場だ。07年の日本シリーズ第5戦で7回1失点に抑えながら、山井、岩瀬のリレーで完全試合を達成され、落合監督の胴上げを見せられた。ここナゴヤドームでの登板はそれ以来で、当時の雪辱を果たした形になるが、感慨は「何もない」とポーカーフェースを保った。だが、日本シリーズ以降の交流戦で中日と3度対戦し、計24回を無失点、3連勝と完璧に抑えているあたりに、エースの思いが垣間見える。
一方、自身のバットで放った2安打には「フォークとかも使われましたけど、対応できましたね」と表情を崩した。梨田監督は「代打でベンチに入れておきたいぐらい」と冗談めかしながら、頼れるエースをねぎらった。
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