【WBC世界Sバンタム級戦】西岡利晃 V8戦はドネアか? [ボクシング]

王者・西岡利晃が、マルケス戦クリアで“メガファイト”のV8戦へ突っ走る。試合会場のMGMグランド内で記者会見が行われ、元2階級王者の挑戦者ラファエル・マルケスと対面し、火花を散らした。ラスベガス防衛成功で次戦の対戦相手として軽量級スターのWBC・WBO世界バンタム級統一王者ノニト・ドネア(28)=フィリピン=が浮上。日本人では前人未到のビッグマッチ路線に足を踏み入れる。
西岡利晃d.jpg
 これぞチャンピオンだ。会見でカメラのフラッシュを一斉に浴び、真剣な表情でにらんでくるマルケスに対し、西岡は終始笑顔。だが、その目つきは殺気立っていた。「僕はいつも笑ってますよ。マルケスはキョロキョロしてたけど…」。まずは貫禄勝ちした。

 夢あふれるラスベガス。この一戦の勝者はさらなる夢物語を見る権利を得られる。米ボクシング界のドンが“予言”した。

 今回の興行主の米大手プロモート会社「トップランク」のボブ・アラム社長(79)は、米国の老舗専門誌「リング」(電子版)で「多くの関係者は西岡がいかに良い選手なのかを知らない。だが彼は本物だ」と賛辞を贈り、「西岡―マルケス戦の勝者にドネアをぶつける」と軽量級の頂上決戦のプランを明かした。

 同郷の6階級王者マニー・パッキャオの「2世」と呼ばれる売り出し中のドネアはトップランク所属。22日に予定する初防衛戦に勝った場合、2つのタイトルを返上し、スーパーバンタム級への転向を示唆している。親日家でもあり、8月にはプライベートで来日。ジムで練習中の西岡と対面している。今回の試合当日は観戦に訪れる予定だ。

 帝拳ジムの本田明彦会長(64)も「トップランクから『西岡の次戦はドネアで』と頼まれている。勝てばもちろん実現させる」とゴーサインを出した。米メディアからも西岡に対し、ドネア戦についての質問が飛んだが、「今はマルケスのことしか考えられない」と冷静に話した。

ノニト・ドネア.jpg 会見後、9月17日に同じMGMグランドで世界戦を行った42戦全勝の5階級王者フロイド・メイウェザー(米国)が使ったハカリで体重をチェック。「勝利を確信している」。その先にある夢も現実のものにする。

 ◆ノニト・ドネア 1982年11月16日、フィリピン生まれ。28歳。子供の頃からボクシングに親しみ、のちに活動拠点を米国に移す。01年2月にプロデビュー。07年7月にIBF世界フライ級、09年8月にWBA世界スーパーフライ級暫定王座を獲得。今年2月にモンティエル(メキシコ)を2回TKOで下し、WBC・WBO世界バンタム級統一王者に。3階級制覇にも成功した。26勝(18KO)1敗。身長170センチの右ボクサーファイター。




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