【世界体操】ロシアの新星 コモワが段違い平行棒で初優勝 正確な演技で個人総合の雪辱 [体操]

 コモワ-p3.jpg試技を前にしたコモワの顔色は切なげで、崩れそうな空模様を思わせた。それでいてバーを軸に旋回する体は力強くしなり、離れ技には前もって引いた線の上をなぞるような正確さがある。

 「きょうは間違わずに演技ができた」と、複雑に体をくねらせた後の着地も二重丸。両手を羽に見立てて広げたフィニッシュで美を添えるのも忘れない。段違い平行棒は2番目の試技順で首位。後に演じた6人がかすむほど、コモワが残した美は印象鮮烈だった。
コモワ-p1.jpg
 2日前は同じ16歳のウィーバーに、終盤の逆転で個人総合の女王を譲った。直後は吹き出る涙をぬぐおうともしなかったが、この日は同じ相手に1点差をつける会心譜。ロンドン五輪の前哨戦をひとまず1勝1敗に押し戻し、「心が軽くなった感じがする」。

 母は旧ソ連時代の世界選手権団体金の一員。筋目の良さは、昨年のユース五輪3冠で実証した。同世代にウィーバー、同じロシアに前回世界女王のムスタフィナもいる中で、それでも人目を引く輝きが備わっている。天性の“華”というしかない。



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