【全国高校ラグビー】国学院栃木11T圧勝 田村の移動攻撃! [ラグビー]

◆全国高校ラグビー第3日 ▽2回戦 国学院栃木67―3浜松工(30日・花園ラグビー場)

 2回戦16試合が行われ、関東勢唯一のAシードとなる国学院栃木(栃木)が、計11トライの猛攻で浜松工(静岡)に67―3で大勝し、初優勝へ向け順調なスタートを切った。

 姉妹校でBシードの国学院久我山(東京第1)も、清真学園(茨城)に7―3で競り勝った。前回大会で東福岡(福岡)と優勝を分け合ったBシードの桐蔭学園(神奈川)は、春日丘(愛知)を23―10で下した。
国学院栃木.jpg
 一度もベスト8に進出したことがない“ラグビー不毛の地”栃木県から、全国制覇へ。国学院栃木が、Aシードの前評判通りの猛攻で、その一歩を踏み出した。前半7分、敵陣22メートルライン中央のモールからSH金子峻大、SO尾又寛汰とつなぎ、最後はFB田村煕(ひかる)が右隅へ切れ込みトライ。同29分、後半16分にも、密集から金子、尾又、田村の“ホットライン”でトライを積み重ねた。

 4トライを量産した高校日本代表候補の田村は「1つのポジションで固定しちゃうとやりにくいので、全員が勝負しやすいように」と試合展開に応じてFB、SO、センターなど複数のポジションを移動。強い横風も計算しながら、長短のパスやキックで相手守備陣を翻弄(ほんろう)した。「田村のポジションはFBでもSOでもなく『タムラ』」と語る吉岡肇監督(50)も「存分にひらめいたことにはチャレンジしていい。花園なんだから」と信頼を寄せる。

 田村の父・誠氏(50)は豊田自動織機監督で、吉岡監督とは国学院久我山の同期。79年度には、ともに花園で準優勝を果たしている。兄の優(22)も、NECでルーキーながら主力として活躍しているラグビー一家。田村も来春から兄と同じ明大進学が決定している。

 国学院栃木の躍進の立役者が、愛好会時代から24年間チームを率いてきた吉岡監督だ。県内には小学生のラグビースクールはあるが、中学校のラグビー部はなく、吉岡監督らが05年に「栃木県ジュニアラグビークラブ」を設立。「種をまかないと、一生花は咲かない」と小中学生が県内の各高校で合同練習を行える環境を作り、継続的な育成を可能にした。同クラブの1期生が現在のレギュラーのうち8人を占めており、6月の関東大会で初優勝するなど全国屈指の強豪に成長した。24年間まき続けてきた種が、大輪の花を咲かせようとしている。
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