大谷、藤浪、菅野、東浜の1年目は? 元ヤクルト・スカウト片岡宏雄氏が予想 [野球]

 百花繚乱のドラフト1位選手たち。最も注目が集まるのは日本ハム・大谷翔平(18)=花巻東高=、阪神・藤浪晋太郎(18)=大阪桐蔭高=、ソフトバンク・東浜巨(なお、22)=亜大=、そして巨人・菅野智之(23)=東海大=の4投手だ。かつてヤクルトのスカウト部長として、数多くの名選手を発掘してきた片岡宏雄氏(76)に、ルーキーたちの活躍を占ってもらった。
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 「ローテーション投手に大事なのは、常に“80点”を取れる安定感」

 片岡氏の挙げる、プロで活躍するための条件だ。4人の中でみてみると、最もレベルが高いのは東浜になる。

 リーグ最多の22完封をはじめ、数々の記録を打ち立てた右腕を「調子が悪くても打ち取る方法を知っており、先発すれば7回を3点以内に抑える計算ができる。本拠地のヤフードームの広さも有利で、15勝もありうる」と評価する。

 1年間の浪人の後、おじの原辰徳監督(54)率いる巨人入りを果たした菅野。実力からすれば東浜とは新人王を争うが、片岡氏が気にするのは、やはり1年間のブランクの影響だ。

 「2軍で実戦感覚を取り戻してから、1軍で投げるのが現実的」

 今季の巨人は内海哲也(30)、杉内俊哉(32)、ホールトン(33)の3投手を柱に、6勝を挙げた宮国椋丞投手(20)ら若手も台頭。菅野を即戦力として扱わなくてもやりくりできるのも強みだ。片岡氏は「2けた勝利や新人王を意識させるよりも、プロの水に慣れる時間が大切。後半戦で5、6勝できればいい」とみる。

 高校生では、藤浪の完成度の高さが目を引く。「あれだけの身長でも体を使いこなしている。球威、制球とも現時点で1軍級の力はある」と即戦力級の評価だ。

 楽天・田中将大投手(24)や、米大リーグ・レッドソックスからフリーエージェントの松坂大輔投手(32)と同じく、高卒ルーキーながら2けた勝利も期待できる。

 米大リーグ志望から、日本ハム入りに進路を変えた大谷。投手と野手の“二刀流”挑戦など、今オフの話題は一番といえる。

 しかし、片岡氏は「193センチの体を持て余している。安定感がなく、まだ時間がかかる」と、投手としての1軍デビューはハードルが高そう。逆に、打者としての評価は別だ。

 「左右の違いはあるが、手首の柔らかさが田淵幸一(元阪神など)に似ている。パワーも申し分ない」として、現時点では打者としての完成度をあげる。

 実績や入団の経緯はそれぞれだが、いずれ劣らぬ球界の宝であることには違いない。「育成を任された球団の力が問われる1年になる」と片岡氏。4人のゴールデンルーキーは、それぞれどんな1年目を過ごすことになるのだろうか。



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