創志学園主将が異例の宣誓全文読み上げリハーサル 「被災地へ届け!」 [野球]

東日本大震災の影響で開催が危ぶまれた第83回センバツ高校野球大会が23日、甲子園球場で開幕する。22日の開会式リハーサルでは、選手宣誓を務める創志学園(岡山)の野山慎介主将(2年)が、リハーサルでは異例の全文を披露。被災した人々に熱いメッセージを込めた。

 上級生顔負けの堂々たる選手宣誓だった。創志学園の野山主将は、異例の「2年生主将」として選手宣誓の練習を行った。通常、リハーサルでは名前などを読み上げるだけだが、大会役員に内容も少し言うように言われ、野山主将は最後まで全文を読み上げた。
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 阪神大震災の1995年に生まれたことに触れ、被災者の方々を思いやる内容。最後に「生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います」と話し、締めくくった。文面は監督や野球部長だけでなく、系列の環太平洋大学の教授などにも相談し決まった。リハーサル終了後、上級生の各主将からは絶賛の嵐。「かまずに言えた」と本人は笑顔を見せたが「監督からは1000回練習しろと言われました」と口もとを引き締めた。

 23日は開会式後の第3試合に試合が控えるため「空き時間に練習する。寝ても寝言で練習したい」と野山主将。大役決定後の20日、三田松聖(兵庫)との練習試合では本塁打を打つなど緊張感を力に変えている。宣誓を決め、そのまま“創志旋風”につなげるつもりだ。


◆宣誓全文 宣誓。私たちは16年前、阪神大震災の年に生まれました。いま、東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。被災地ではすべての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。人は仲間に支えられ、大きな困難を乗りきることができると信じています。私たちに今できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。「がんばろう!日本」。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。
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