【Ｊリーグ】 ベガルタ仙台・白星発進

東日本大震災の影響で約１カ月半の中断を挟み、２３日に再開されたサッカーのＪリーグ。
Ｊ１のベガルタ仙台は、等々力陸上競技場（川崎市）で行われた再開試合で、強豪の川崎フロンターレに逆転勝ちした。

　見えない力に後押しされたかのようだった。劣勢の中、ワンチャンスを生かして同点に追いつき、１－１で迎えた後半４２分。ＤＦ鎌田次郎選手（２５）のヘディングシュートはポストに当たり、ゴールの内側へと吸い込まれた。「チーム全体、サポーター、東北の方々の力が込められたシュート」と振り返る鎌田選手の声は、うわずっていた。勝利を告げる試合終了の笛が鳴ると、手倉森誠監督（４３）はスタッフと抱き合い、涙を流した。「ウチのチームは宮城県人が少ないが、オレも青森（出身）の東北人。『ベガルタにいる人が東北のためにやってくれた』と考えたら、涙があふれてきた」

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