【阪神】 岩田稔・攻撃的125球 関本がサヨナラ [野球]

9回をゼロに抑えた阪神の岩田は延長戦に備えてベンチ前で投球練習を始めていた。「勝つまで投げるつもりだった」。決して失うことのなかった左腕の闘志に応えるように、関本がサヨナラヒット。投のヒーローは打のヒーローに一目散に駆けつけた。
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 防御率こそ2点台だが、これまで登板した7試合すべてで先制点を許していた。この日は一回に2死から走者を出したが、大阪桐蔭高の後輩にあたる4番中田を空振り三振に切って取った。

 二回は1死から連打を浴びて一、三塁とされ、またも先取点を奪われるピンチを迎えたが、スクイズを試みた鶴岡の打球を捕手の藤井へグラブトスして三塁走者をアウト。ここから波に乗った。

 常にストライクが先行。決め球のスライダーもさえ、七回で早くも今季初の2桁奪三振を達成。結局、三塁を踏ませたのは二回だけ。5安打11奪三振で2季ぶりの完封勝利に、真弓監督は「カウントを有利にして、攻撃的な投球をしてくれた」とうなずいた。

 「(サヨナラ勝利で)チームに良い流れが来れば」と岩田。背番号21の気迫の125球がもたらした1勝は、残すところ3試合となった交流戦の締めくくりに向け、チームを加速させるはずだ。

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