【女子五輪最終予選】日本・キューバ破り五輪に王手 [バレーボール]

 バレーボールのロンドン五輪世界最終予選兼アジア予選女子大会第5日は25日、東京体育館で行われ、日本はキューバを3-2で下して4勝1敗の勝ち点11とした。26日のロシア戦で3-0または3-1で勝って勝ち点3を挙げれば、3大会連続の五輪出場が決まる。
キューバ-p3.jpg
 日本は第1セットを17-23からの8連続得点で奪取。2-2の最終第5セットは、迫田(東レ)のバックアタックなどで17-15と競り勝った。

  立役者は途中出場の24歳の迫田だった。第2セット終盤からコートに立つと、強打のキューバを圧倒するほどの強烈なバックアタックを何度も相手コートに突き刺した。

 圧巻は、落とせば万事休すの第5セット。14-14と15-15の緊迫したジュースの場面で、いずれもバックアタックを決めて勝利を呼び込んだ。「途中出場の役割は、少しでもリズムを変えることだと思っている」という背番号16。チーム最多の20得点の活躍に、真鍋監督は「チームを救ってくれた」と称賛した。

 迫田がコートに飛び出したとき、頭にあったのは「1セット目の逆転勝ちを無駄にしない」という思いだった。

 キューバ-p1.jpg第1セット。17-23からの大逆転劇は、エース木村のサーブが生んだものだった。スパイクを決めて5点差からサーブを打ち続けた。回転が少なく変化に富んだサーブで相手のレシーブを乱してミスを誘い、8連続ポイントを奪取した。

 全員バレーを強調してきた日本はこの日、迫田だけでなく、平井や新鍋ら他の控えメンバーもコート上で存在感を示した。文字通りの総力戦で3大会連続の五輪切符に王手をかけた。「簡単に、五輪に行かせてくれるはずがない」と気を引き締める監督だが、上昇ムードで強豪ロシアを迎え撃つ。



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