【女子U-20ワールドカップ】ヤングなでしこ・ドイツに完敗 ナイジェリアと3位決定戦へ [サッカー]
サッカーのU-20(20歳以下)女子ワールドカップ(W杯)第9日は4日、東京・国立競技場で準決勝の2試合を行い、初めて4強入りした日本はドイツに0-3で完敗した。
快進撃を続けてきた若き代表に、本物の世界が立ちふさがった。日本は大会連覇を目指す優勝候補の最右翼に何もさせてもらえないまま0-3で完敗。得点差以上の力の差を見せつけられた選手は、厳しい現実にがっくりと肩を落とした。
試合開始直後の前半1分にいきなり出鼻をくじかれた。スルーパスに反応したロイポルツがDFラインの裏に抜けてボールを受け、GK池田との1対1にも慌てることなくゴールへ流し込む。いきなりの先制点に日本は浮足立って次々と失点を重ねた。
土光が「パワーとスピードではかなわない」と警戒していた通り、フィジカルで圧倒された。生命線になるはずだった運動量でも後れを取って球際で競り負ける。パスミスを繰り返したのも、相手の厳しいプレスに面食らった結果だった。
猶本が「技術ならどのチームにも負けない」と自信をのぞかせていたテクニックをいかすスペースを作れない。それどころかシンプルで正確なパスワークに翻弄され、時間の経過とともに実感させられるのは地力の違いばかりだった。
吉田監督が「試合を重ねるごとによくなっている」と喜ぶ成長があっても、現段階では強豪には歯が立たなかった。ただ、世界のレベルを体感できたのは、先を見据えれば大きなプラス。8日に3位決定戦を控える未来のなでしこ候補たちに立ち止まっている時間はない。
8日に同競技場で行う3位決定戦で、日本は前回大会2位のナイジェリアと対戦する。決勝は2連覇を目指すドイツと米国が顔を合わせる。
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