野球統計学から見たMLB歴代最強は誰?? [野球]

野球を統計学的に分析するセイバーメトリクスの中でも選手の価値を、簡単かつ明瞭に表すとして最近急速に評価が高まっているのが「WAR」(Wins Above Replacement=代替選手との比較における勝利数)だ。

 野球統計学サイト「ベースボール・レファランス」を見てみると野手では、あのベーブ・ルースが190・00ポイントで断トツ。投手ではサイ・ヤングが143・20でトップだった。
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 現役選手の中ではヤンキースのアレックス・ロドリゲス三塁手が101・90でトップ。マリナーズのイチロー外野手は55・20で13位につけ、あと2年でトップ10入りする勢いだ。

 WARは、ある選手が故障したとき、代わりに出場するマイナーか若手の控え選手に比べ、どこまで価値があるのかを数字で示すもの。

 仮にそれが「6」だとすると代替選手より6勝多く勝てる、つまりこの男さえいれば、チームは6つ多く勝てるという意味で、かつては「20」という数字もあったが、今は10に近づけば、ズバ抜けて優秀な選手という評価だ。

 もっとも、基礎になるデータが完全にそろっているのは1974年から現在までのもので、それ以前に関してはデータが完全ではない、と「ベースボール・レファランス」はことわっている。


19世紀後半から20世紀初めの記録にまで「WAR」をつけようというのは、ある意味乱暴だが、MLBファンには逆に興味をそそられるテーマかもしれない。

 歴代トップは1914年から35年までレッドソックス、ヤンキースで活躍した偉大な本塁打王、ルース(通算714本塁打)。1923年には打率・393、41本塁打、131打点で、WARは14・7という驚異的な数字を記録。投手としても1916年に23勝12敗。防御率1・75でWARは7・4。

 打者としてのWARだけで首位の172・0だが、投手としてのWAR18・0を上乗せして史上最強に君臨している。

 投手部門トップのサイ・ヤングは1890年から1911年まで22年間現役を続け511勝316敗。防御率2・63。

 1892年、25歳のときには自己最多の36勝(12敗)をあげ、WARも自己最高の12・6。先発試合49のうち48回完投。投げたイニングが453。現在の投手の2倍とすべてにケタはずれだ。

 この歴代トップたちを今、猛烈な勢いで追いかけているのが、ドミニカ出身、カージナルスのアルバート・プホルス一塁手(31)。10年連続3割、30本塁打、100打点をマーク。年度別WARトップをみても、2005年以降、6年連続トップだ。
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 この怪物が現役引退までに薬物疑惑のボンズに追いつき、ルースにまで迫ることがあるのかも注目だ。
タグ:MLB 歴代最強
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