【巨人】長野久義・劇的!首位打者当確の代打満塁逆転サヨナラ弾!! [野球]

巨人5x―2横浜(22日・東京ドーム)
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巨人が劇的勝利で、今季のレギュラーシーズン最終戦を締めくくった。1点を追う9回に、長野がチーム40年ぶりの代打満塁逆転サヨナラ本塁打。打率を3割1分6厘とし、首位打者をほぼ確定させた。3番手の内海は5回無失点で18勝目を挙げ、初タイトルが決定した。沢村は先発で3回1/3を投げ、セの新人では67年の江夏豊以来44年ぶりに200イニング到達。29日から2位・ヤクルトと激突するクライマックスシリーズ(CS)第1ステージへ、勢いがつく勝ち方だった。

 振り抜いたバットを離すと、長野は右拳を突きあげた。打球の行方は、右翼席の大歓声が教えてくれた。「いや~、よかったです! みんながつないでくれたおかげ。打席では(緊張で)めちゃくちゃ足が震えました!」。1点を追う9回無死満塁から代打で登場。山口の外角高め直球を、右翼席中段に放り込んだ。17号アーチは自身初のサヨナラ弾。代打満塁逆転本塁打は、セでは71年の広野功(巨人)以来、40年ぶりの快挙だった。負けられない最終戦を、劇的な一発で決めた。

 複雑だった。残り1試合で打率はリーグトップ。首位打者をキープするために、試合開始直前にベンチスタートが決まった。タイトル獲得のための首脳陣の配慮だったが、真っ向勝負したい気持ちがないわけではなかった。「チームの指示なので。感謝しています」。試合後にはそう振り返ったが、シートノック前のベンチでは、最前列の定位置を離れ、後列の一番隅で唇をかんでいた。逃げるような形になったことに、悔しさも拭いきれなかった。

 それでも、準備は怠らなかった。試合中に時間を見つけてはベンチ裏のミラールームで素振りを繰り返した。最多勝のかかる状況で、気迫の投球を続ける内海の姿も目に焼き付けた。左腕が先発した12日の阪神戦(東京D)では、チームは勝ったが4打数無安打と援護できなかった。ロッカールームでうなだれていると「何、気にしてんねん!」とエース左腕は笑いかけてくれた。だから、自分のバットで何とかしたかった。
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 打席ではタイトル争いのことは完全に頭から消えていた。内海のために。その気持ちが生んだ劇弾だった。原監督は「リスクは自分で背負え、勝負してこい、と言って送り出した。彼にとってもチームにとっても、忘れられない一打になるのではないか」。1打数1安打で打率を3割1分6厘とし、阪神・マートンとは4厘差に広げた。阪神は残り2試合で、9打数5安打されても抜かれない。39年の川上、59年の長嶋と並び、チーム最速2年目での首位打者をほぼ手中に収めた。

 沢村の200イニング達成、内海の最多勝、最終戦勝利。すべてのシナリオを、背番号7が完結させた。お立ち台では「1週間後にはクライマックスシリーズが始まりますが、勝って、日本シリーズに行って、日本一になりたいと思います」と絶叫して締めくくった。指揮官も「必ず、この東京ドームに帰ってきます」と約束した。チームは6連勝フィニッシュでCSに臨む。3位からの日本一へ。長野なら、何とかしてくれるはずだ。
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