【国際千葉駅伝】新谷仁美が優秀選手賞 日本は2位 [マラソン]

 新谷仁美a.jpg国際千葉駅伝は23日、10カ国12チームが参加して千葉県総合スポーツセンター陸上競技場発着の6区間42・195キロで行われた。2年ぶり3回目の優勝を目指した日本は5区でケニアに逆転され、19秒遅れの2位に終わった。だが、アンカーの新谷仁美(23)=佐倉AC=が区間新の力走で追い上げた。優秀選手賞には10代ながら驚異的な走りを見せたエドウィン・モクア(ケニア)と新谷が選ばれた。

 35秒先の優勝へ、新谷仁美 がぶっ飛ばした。10秒、また10秒とケニアとの差を詰める。が、最後の一押しが届かない。「私のところで優勝するイメージがあったのにできなかったのが悔しい。まだまだ甘ちゃん」。半ばやけっぱちで2位を示す2本指を立ててゴールテープを切った。
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 「イケメン探し」を公言していた今大会。「ポイントポイントで探したんですけど」と冗談半分に笑うが、走りはもちろん真剣。「2位でタスキをもらったら、前は1位しかない。みんな優勝を狙っていたので抜くつもりだった」と視線を目の前のケニアだけに注いでいた。それだけに、届きそうで届かなかった19秒差に悔しさをのぞかせた。

 山あり谷ありのシーズンだった。3月末に豊田自動織機を退社。円満退社が認められなかったため、実業団の大会で走る道を閉ざされた。それでも「見返したいという気持ちはもちろんある」とエネルギーに変え、8月には世界選手権の5000メートルで決勝進出。日本、そして世界で存在感をアピールした。

 「いろいろな大会に出させてもらい、楽しい1年だった。やっぱり走れるうちが花。若いうちにできることをしっかりやって、来年はいろんな意味でいい年を迎えたい」。今年最後のレースは「70点」。しばし英気を養い、五輪イヤーでその才能を再び発揮する。 





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