【 ロンドン五輪】男子400リレー決勝 日本・37秒台なら2大会連続メダルもある [陸上]


男子400リレー決勝-p2.jpg
 内側のレーンでじりじり詰め寄ってくるライバルたちを、アンカーの飯塚は目の隅でとらえていた。

 「順位をキープするだけ。気にせず走った」。混戦の2番手でバトンを受け取り、思惑通りの順位でゴールした。男子400メートル予選2組の日本は歴代2位の38秒07をたたき出し、2大会連続メダルが懸かる決勝へ進んだ。

 第1走者の山県が好走の火付け役となった。コーナーを巧みに駆け抜け、トップでバトン渡した。

 後を託された江里口は予選落ちした100メートルの悔しさを晴らす走りで「個人種目の失敗を取り返せた」。
男子400リレー決勝-p3.jpg
 高平から飯塚へのつなぎでやや詰まったが、北京銀のトリニダード・トバゴを抑えて堂々の2位通過だ。

 出場権を得た16チームの中で、日本のランキングは13位だった。北京銅メダルメンバーから3人が抜けた「新生日本」は、かろうじて7大会連続出場を死守したのが現実だった。

 7月のレースは2本とも38秒台後半だった。劇的に覚醒した理由は直前の配置転換が大きい。

 スタートの技術に優れ、コーナーを抜けてからもスピードを維持できる山県を第1走者に。日本選手権4連覇中の江里口と走順をスイッチした。

 日本陸連の苅部俊二・男子短距離部長は「2人を入れ替えたら、0秒2速くなった」と話す。バトンを受け渡す「テークオーバー・ゾーン」に前後10メートルを加えた40メートルのタイムが飛躍的に向上したのだ。

 男子400リレー決勝-p1.jpg列強に挑む決勝ではジャマイカ、米国の力が抜けており、混戦をいかに制するかがメダル獲得の鍵を握る。チームリーダーで北京を知る高平は「37秒台を出せれば、メダルの可能性が上がってくる。ここがゴールとは思っていない」と4年前の歓喜再現を狙っている。




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。