【報知プロスポーツ大賞】有村智恵 賞金女王への体作り成果「お尻やばい」

◆２０１１報知プロスポーツ大賞表彰式（２０日）　ゴルフ場での勝負師の顔とは違っていた。普段は見せない色気があった。髪の毛をアップにし、黒いワンピースを身にまとった有村の美しさに、会場からはため息が漏れた。

　今オフに知人を介して知り合った沢村との再会に、思わず笑顔がはじけた。ひとしきり世間話で盛り上がった後、お互いを励まし合い、熱い誓いを交わした。「来年は一緒に日本一？　そうですね」とうなずき合った。来季３年ぶり日本一奪回を目指す巨人とともに、自身も賞金女王を目指す。

　大の巨人ファンで、今年も３回観戦して２勝１敗と勝ち越した。「まだ沢村くんが投げているとこを見たことがないので、来年はぜひ見に行きたい」。ルーキーイヤーに１１勝を挙げた沢村の勝負強さを、年下ながら尊敬している。

　今季はシーズン途中に左手首を痛め、欠場を強いられた。３勝を挙げたものの賞金ランキングは３位。練習したくても出来ないというストレスに苦しんだ一年だった。

現在も手首の治療が最優先。球を打てない分、体づくりに励んでいるが、その成果が早くも下半身に表れた。「お尻、やばいです。ズボンもスカートもパンパン」と頬を赤らめた。たくましさを増した自慢のヒップが来季、安定したショットを量産する。こだわりを見せるのは平均ストローク。今季は７０・９６９３で２位だったが「７０点台前半」を目標に掲げた。

　いまや女子プロ人気を背負う存在。結果が求められることも有村自身が一番よく知っている。「巨人はすごいプレッシャーの中で毎年野球界を盛り上げていてすごいと思う。私も負けないようにゴルフ界を盛り上げたい」。愛するジャイアンツとともに、日本一まで上り詰める。

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