【フィギュアスケート/全日本選手権】浅田真央 「いつも通り」笑顔で氷上へ [スケート]

 フィギュアスケートの全日本選手権は23日、大阪・なみはやドームで開幕する。22日は開会式が会場で行われ、9日に最愛の母・匡子(きょうこ)さんを亡くしたばかりの浅田真央(21)=中京大=も出席。浅田真央f.jpg

記者会見では「いつも通りが今一番大切な言葉」と気丈に話した。女子は24日にショートプログラム(SP)、25日にフリーを行う。

 涙は見せなかった。会場で30分の練習を終え、母の死後初めて公の場に姿を現した真央は、悲しみを胸の奥にしまいこんで会見に臨んだ。

 「体の動きは全然悪くなかったです。(周囲からは)『頑張ってね』とか『頑張っているから頑張らなくていい』と言われたけど、今は『いつも通り』という言葉を今一番大切にしています」

 気丈に振る舞う真央の表情には、時折笑みも浮かぶ。言葉通り、いつもの真央がそこにいた。

 9日早朝に匡子さんが肝硬変との闘病の末に死去。容体急変を聞いてグランプリ(GP)ファイナル出場をとりやめ、開催地ケベックから急きょ帰国したが、間に合わなかった。佐藤信夫コーチ(69)によれば、帰路で真央は涙を流し続けていたという。

 それでも、葬儀を済ませた12日には全日本選手権への出場を表明。翌13日には練習を再開した。

 「少し落ち着いて考えたら、もう試合まで1週間しかない。『あ、練習しないと』と思った。欠場は考えなかった」
浅田真央e.jpg
 この日の練習では代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に何度も挑戦。やや乱れながらも何とか2本、着氷に成功した。11月のロシア杯では安全策のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を跳んで優勝につなげたが、今大会では「残りの練習で感覚を確かめてから決めたい」とし、大技挑戦の可能性は否定しなかった。

 2位で金メダルを逃したバンクーバー五輪のあと、悔しさで涙のとまらない真央に対し、匡子さんは「応援してくれた方々がいる。いつまでも泣いていてはダメ」と諭したという。今もその言葉は心に残っている。「今できる精いっぱいの演技をして、たくさんの人によい演技を見せられるようにしたいです」。母の遺志を胸に秘め、真央が懸命に、華麗に氷上で舞う。




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