日本代表 敵地で不可解判定にも動じず、因縁の日に成長示す [サッカー]

後半ロスタイム、本田がFKをけろうとした瞬間、サウジアラビア人主審は試合終了の笛を吹いた。納得できないのは選手も観客も同様で、スタンドからはどよめきが巻き起こった。そうでなくても、内田のPK献上など、不可解な判定が続出し、いつ集中が途切れてもおかしくなかった。
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 だが、選手たちも腹は据わっていた。「アウェーでの試合はどんなことが起こってもしようがない」。あきらめるように話した川島は、前半6分に決定的なシュートを続けざまに2本止めたのを皮切りに終盤まで好セーブを連発。押されていた前半には内田や前田が体を張ってゴールを割らせないシーンもあった。

 ボールを失っていた低い位置でのパスや横パスに注意するよう、ハーフタイムに指示が出されると戦況は一変、後半は立ち上がりから相手ゴールに迫った。

 20分、豪州が苦にすると分析していたショートコーナーから、本田が鋭くゴール前に侵入、岡崎の動きにも翻弄された相手守備の隙を突いて、ノーマークの栗原が均衡を破った。
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 「はっきり言えるのは豪州より僕らの方がいいサッカーをしていた。(芝の状態など)いい環境だったらどうなるか、豪州の選手も何となく想像できたんじゃないか」。本田は自信たっぷりに話した。

 くしくも6年前の同じ6月12日、日本はW杯ドイツ大会初戦で豪州と対戦。試合終盤に3失点する「カイザースラウテルンの屈辱」と呼ばれる逆転負けを味わった。

 当時とは明らかに異なるしぶとさを発揮し、W杯南アフリカ大会の最終予選では奪えなかった敵地での勝ち点1を獲得。ザッケローニ監督も「厳しいアウェーの地で堂々と戦ってくれた」と選手をたたえた。


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